赤と青のえんぴつ

分野にこだわらず、気になったことについて机上の空論を繰り広げたい。

点数開示には気を付けよう!

 大学2年の時のお話です。私のところの必修の講義で、非常に非常に厳しいところがありました。授業は難解、情報量ぎちぎちのスライドなのにレジュメ配布なし、出席点なしで試験だけで全て決まる、という役満レベルの鬼畜ぶりです。

 

 もちろん試験も厳しく、半数が追試験になり、その内の半数弱は再履修になっていました。全体の5分の1ぐらいが再履修になっているのです。しかも追試験は夏休み中に行われるため、意地でも再履修になりたくないと、夏休みも返上して勉強するのです。学年全体が精神的に追い詰められていました。

 

 

 そんな、2年の「山場」の一つ。夏休みや単位がかかっている試験の結果に一喜一憂するのは無理もありません。

 この講義の試験の結果は、メールで送られてきます。全問長文記述の筆記試験だったので、自分がどのくらいの点数なのかも十分に確証が持てないまま、ドキドキしながら通知を待つのです。

 

 結果を一斉送信すると予告があったある日の昼休み。皆がそわそわしながらスマホを傍らに昼食を食べていました。

 

 ピコン!

 

 通知が来ました。急いでスマホをみると、学年のLINEグループにどうでもいいお知らせが共有されていました。めっちゃビックリしました。心臓に悪いです。

 

 

 そんな時、あまのじゃくな私はちょっと悪いことを思いついてしまいました。ただの通知だけでもこんなに驚くなら、もう少しひねればもっと驚かせることができるはずだ、と。

 

 私はスマホを開き、LINEのユーザー名をその科目の担当教授の名前に変えて、友達Aくんに個人チャットを飛ばしました。

 

「あなたは0点です」

 

 Aくんはすぐに反応し、「おい、良くないって!マジでやめろやwww」と怒ってきました。作戦通りにいき、とても面白かったです。

 

 しかし、0点はさすがにリアリティがなかったのか、Aくんはすぐに気づいてしまいました。嘘の点数だとしても、もう少し現実味がある点数にした方がよさそうです。そして、次のターゲット、友達Bくんに仕掛けました。

 

「あなたは42点です」

 

 Bくんは、「は?」と一瞬事態が飲み込めないようでしたが、トーク履歴から私だと気づき、「おい!マジで生きた心地しなかったわwwwやめろってwww」と非常にいい反応をしてくれました。

 こんなに上手くハマってくれて非常に満足でした。今振り返っても性格悪すぎますね私。

 

 

 そんなドッキリもひと段落し、しばらくしてついに、本当の点数開示のメールが一斉送信されてきました。私はすぐさまメールを開きました。

 ああ、よかった!無事合格点を超えていました。単位も夏休みも無事確保できて、一安心です。

 

 

「おい!お前マジで2度もやめろってwwwよくないぞwww」

 

 

Bくんが私を叩きながら怒ってきました。

 

 

「え、もう何もしてないよ」

「え?」

 

 

 顔から笑みがスーと消えていくBくんのスマホの画面を見ると、「本当」の点数が表示されていました。

 

 

  42点、と。

 

 

 数日間めっちゃ気まずくなったので、このイタズラ本当にやめた方がいいです。点数開示には気を付けよう!

【ネタバレ注意】過去作品観たことないけどシン・エヴァ観に行った

経緯

 エヴァンゲリオンの完結でTwitterのタイムラインは盛り上がっていました。これだけ長く続いた作品、アニメの黎明期から共に歩んできたと言っても過言ではないでしょう。長い人では四半世紀も追いかけた作品が終わるっていうのは相当感慨深いんだろうな、って思います。

 

 中学からの友人もエヴァを追いかけていた1人でした。中学から追いかけて今や社会人です。仕事の有休を取って、公開初日朝7時からの上映に行っていましたし、午後にもう一回観ていました。

 

 見終わった後の彼は、もぬけの殻みたいになっていました。

エヴァ進撃の巨人もモルカーも終わったら何も残らない…」

 と虚無になっていました。

 

 その友人から、何度もエヴァを観るように誘われてはいたのですが、重い腰が上がらず、観る気になっていませんでした。しかし、こんなにも人々の心を動かす姿を見ているとさすがに気になります。

 

 この手の作品はおそらくハマった時に映画で観なかったことを後悔する。でも、今から新劇場版の序破Qを全部観ようとしても、多分上映期間が終わってしまう。

 

 

 もういいや!最初から完結編を観よう!!

   

 

予め知っていた知識

 さすがに10年ぐらいネットサーフィンしていたため、1ミリも知らない、というわけではありません。私が予め知っていることは、

  • 主要キャストの顔と名前は一致しているはず
  • アニメ版、旧劇場版、新劇場版がある
  • シンジがゲンドウに急にエヴァに乗れ、と言われて使徒との戦いに巻き込まれる中での、思春期特有の葛藤を描いているのかな〜
  • 使徒が敵で、ロンギヌスの槍が大事っぽい
  • 前にセカンドインパクトがあって、サードインパクトが来る?
  • 人類補完計画がやばい
  • 最低だ、俺って…
  • おめでとうのシーン
  • なんか物語に関わってきそうな眼鏡の女いなかったっけ?
  • 中学生の時に金曜ロードショーでチラッと観た『今日の日はさようなら』のシーンが怖すぎてすぐに観るのをやめた
  • エヴァQの飲み会のコピペ
  • ミサトがシンジに醤油を飲ませてくる
  • ミサトがシンジに大人のキスをしてくる
  • ミサトはエヴァじゃなくてエバーって言ってくる

ぐらいです。

 

 

じゃあ、観に行ってきます。

 

 

 

 `ネ タ バ レ 注 意

 

 

 

 

観た感想

 

 冒頭、これまでのエヴァンゲリオンを紹介してくれた。ファンならあーはいはい、と流すところだと思うのだが、自分にとっては貴重な情報なのでめっちゃ集中して観てました。

 

 結論から言うと、僕は面白く観られました。まあ、こんなろくに過去作品観てない立場で面白くないとか言えるわけないですけどね。

 

 「あっ、もうサードインパクト起きているどころか、ニアサーみたいなフランクな略し方されているんだ、しかもフォースまで起きているんだ」とか、「この人綾波レイじゃないの?!」とか、「ネルフって味方側じゃないの?」とか、「黒き月って何やねん」とか、恐らく当たり前なことを知らずには来ているんですが、雰囲気から察するか、理解を諦めるかで何とかしました。

 

 シンジ、アスカ、綾波、ミサト、ゲンドウぐらいのしかキャラとして立ち位置を把握していなかったので、いろんなキャラがどのくらいの重要な立ち位置なのかもわからないで観られたのもある意味、群像劇みたいで楽しかったです。

 

 綾波の6体目?のクローンが首が飛ぶのも、6体目ともなると皆慣れているのかもしれないですが、急にくるやん!!ってびっくりしてました。あと0%だから無限大に近いという理論もよくわかりませんでした。

 あと、ゲンドウが元々何をしたかったのかを知らなかったので、亡くした妻の幻影を追いかけているのはわかったのですが、何をどうして人類を集める?みたいなことして達成されるのかがわかりませんでした。シンジくんが止めに行った時、えっ!?結局リセットしちゃうんですか!!?ってなりました。

 

 ストーリー部分はどうしても理解できない部分も多かったのですが、ニアサー騒動でなんかやらかしたシンジくんが自身と対峙して前を向いていき、そして避けられていると感じた父と向き合い気持ちをぶつけていき、全てをやり直した、みたいなまとまりかたしてんのかな~って思いました。エヴァによって葛藤したシンジくんが最後エヴァの無い世界で前を向いていく終わり方も好きです。

 

 映像や演出は本当にすげ~って見とれていました。まさに「こういうのが好きなんでしょ…?」の詰め合わせって感じでした。雑魚戦の蹂躙の仕方は全パターンやってんのじゃないかってくらい多様で、女二人で黒き月に投入するくだりもプリキュアみたいでかっこよかったです。

 未完成の方が強いとか、最期ぐらい仕事させてくださいみたいな下りとか、最終決戦で(恐らく)これまでの映画で出てきた場所が出てくるところとか、再構成の目前にあえて絵コンテにしたり、リセットという意味でアニメ版や旧劇場版含めたこれまでの映像を巻き戻したりするメタ的演出とか、私でも受け取れる描写があったので、ファンにとっては色んな演出が洪水のようにやってきていたのでしょう。

 

 配られていた紙に色んなキーワードが書かれていたのですが、さすがに私には全てを理解することはできませんでした。ファンの方々は全てのピースがつながるかのように理解できているのでしょう。カタルシスがすごいんじゃないかって思います。

 

 うん、いい作品でした。

 

エヴァファンの友人に報告

青字:後日調べて補足してくれました

 

 友「今回の作品はエンタメ性高いから単体でも面白かったと思う、あと言っておくけど、Qまで見ていたとしても、よくわかんないもんはよくわかんないから」

サードインパクトあたりの流れを説明される)

私「あーじゃあ、作品を見ててもニアとかサードインパクトの下りよくわかんないんだ」

友「まあそうね」

 

私「じゃあQの飲み会コピペってどういうことなの?」

(説明を受ける)

私「なんでミサトさんは『何もしないで』の時、ちゃんと説明してあげなかったの?」

友「そういう脚本を書かなかった監督が悪い」

『何もしないで』は、シンでの描写から「シンジに罪と向き合わせたかった」というのもある気がしていて、後はクルーの総意で絶対載せるわけにはいかないみたいなフェーズだったんだろうな。普通人間何十億も殺したテロリストが目の前にいてみんな優しくできるか?あと、「ちょうど敵が来てたので説明する暇なかった」

 

(Qまでのあらすじ聞く)

私「なるほどなぁ」

友「第三村あたりはすっと入るでしょ?」

私「急に専門用語入ってくるとやめて!ってなったけどね」

 

私「ハイカイとか首のないエヴァみたいなやつって何なの?」

友「知らん」

イカイは「ネルフと呼応して、南極を目指していた」という説がある

 

友「俺の好きなシーンは『どうしてこんなにやさしいんだよ!』の流れですね」

私「じゃあ、君も仕事でやらかした時にはそういってもらえ」

友「友達がああいう状態だったら真っ先に切るけどな」

私「うーん薄情」

 

私「首輪っていうのはそもそもどういう役割なの?」

友「サードインパクトの時の暴走を繰り返さないための自爆装置」

私「あーじゃあカヲルくんもそれで死んだの?」

友「Qでカヲルくんがシンジくんの首輪を外した後に、自分につけたんだよね」

私「なんで?」

友「ここはなんで禁止」

DSSチョーカーの件、Qでカヲルくんが自分につけた理由は、シンジと2人でエヴァに乗ることになるが、もし覚醒してヤバくなりそうだった時に爆破して死ぬ役は自分が受け止める、ということ。「覚醒リスクは僕が引き受けよう」とかいう台詞と共に装着していたので

 

私「シンジくんって今いくつ?」

友「14歳」

私「サードインパクトから14年経っているんだよね?」

友「エヴァの中だと年を取らないんだよね、アスカも年を取ってないのを『エヴァの呪縛』って言っていたけど、これは説明されてなかった」

私「うーん」

シンジくんが今14歳というのも難しいところであり、そもそも破で覚醒した後、エントリープラグの中に分子分解されて溶け込んでいたようなものなので、14歳の少年が一晩寝てたら14年経っていた、という感じ

エヴァの呪縛はマジで説明されなかったが、Qで一晩寝てたら14年経過したことを知らされたシンジくんがアスカに邂逅した時、でもアスカ見た目変わってねえじゃん→そう、エヴァの呪縛という下りがある、ただそれだけ

 

私「コックピットにいたピンク髪の女ってどういうキャラ?結構関わってきていたけど」

友「モブ」

私「まじ!?」

 

私「白い雑魚エヴァめっちゃ居たけど敵陣営2人でも量産体制が整っているんだね」

友「そういうこと考えるのはやめよう」

 

私「13号機のATフィールドのくだりがよくわかんないんだけど」

友「13号機は本来ATフィールドを持たないんだけど、出てきた、つまり新2号機が13号機を恐れてでてきたATフィールドなんだよね、そこでアスカは自分を使徒化することでそれを中和することにした」

私「そんな理科の実験みたいなことできるんだ」

 

私「碇ゲンドウは何であんなことになったの?」

友「ネブカドネザルの鍵ね、あのワード自体は破から出てきていた。でも、何のアイテムかわからなかったんだよね。で、使ったらああやって人を捨てるらしい」

私「これは監督が伏線を回収した感を出すために無理やり出したわけではない?」

友「んなわけねえだろ、やめろ」

 

私「で、なんだかんだあってシンジ君がエヴァに乗る、と。まあピンク髪の人がもめていましたけど」

友「あの状況だと撃っている場合じゃないよな、シンジが乗るしかできることないのに。ミサトさんもあそこで身を呈すくらいなら最初からやさしくしてほしかったよね」

 

私「マイナス宇宙って何ですか?」

友「わからん。なんでマリさんは8号機がマイナス宇宙に適応できるのかもわからん」

私「『マイナス宇宙へ』って作品はあるんだね」

 

私「量子テレポートの下りは?」

友「あれ、カービィのボス戦みたいだったよな」

私「おもろ」

 

私「なんでエヴァ降りるときに謎の穴が開いていたの?」

友「マイナス宇宙だからね」

私「なんで8号機降りた先が直通で初号機なの?」

友「マイナス宇宙だからね」

私「なんでマリさんは色々してようやくマイナス宇宙で存在できたのに、なんでシンジくんは生身でいけたの?」

友「マイナス宇宙だからね、まあ、半分人じゃないからでもある」

友「すまんここらへん理解が追い付いていない」

私「じゃあ何を信じればいいの」

マリがマイナス宇宙で生存できたのは、パリカチコミ作戦で入手したパーツでゴリゴリに強化したから+ヴンダーに取り憑きジャックした黄色のエヴァ(アダムスの器)を食って、その力を手に入れたから

 

私「13号機との戦闘で出てきたのは、やっぱりこれまでに出てきた場所なの?」

友「そうだね、あの場面は特撮のスタジオみたいに転換していっているよね」

私「なんか建物軽くね?って思ったんだよね、はーそういうことか」

 

友「ゴルゴダオブジェクトにいるエヴァンゲリオンイマジナリーを媒介にしてアディショナルインパクトをおこすと世界を書き換えられる?」

私「?????」

友「観ている皆も制作している皆も疑問形だからセーフ」

 

 

私「えっカヲルくんってループしているんだ」

友「知らなかったの?前からループ説は考察されていたからだろうなって感じだったな」

私「ちょっと初見だとそこまで読み取るのはきついっす」

 

友「カヲルの夕暮れの海のシーンはアニメ版で二人が初回に会ったところなんだよね」

私「観てないからわかんないなぁ」

友「アスカのシーンは旧劇場版のラストだし」

私「観てないからわかんないなぁ、そういうのは長年のファンたまんないだろうなぁ」

 

友「シンジくんはエヴァンゲリオンイマジナリーによってこの世界をフィクションの世界として書き換える高次的な存在になることに皆をハッピーエンドにしたんじゃないかなぁ、わからんけど」

私「何となくメタ的な展開っていうのは察していたけど、そういう感じなのかぁ。だからあのあたりの場面展開が急だったり、周りに小道具が置いてあったりしたのかな」

 

私「なんで神木隆之介でてきたの?」

友「あそこで初めて声変りをした=大人になったってことだろうね、かつてのシンジ君なら『胸のでかいいい女』とか言わないし、マリの手を引っ張っていくわけもないしね」

友「そうやって大人になったシンジ君が俺らに向かって『行こう』って言ってきてエンディングになるんだよ」

友「ドローン視点の映像はは最初CGっぽいのに、どんどん現実っぽくなっていくんだよね

友「総括すると、シンジくんはエヴァのいない世界に作り替えて、この世界に着陸したんだろうね」

 

私「じゃあ君もエヴァのない世界に駆けださなきゃいけないね」

友「ホントそれ…」

 

 

最後に

 上の会話をするのに、2時間半かかりました。もはやもう一回映画観られるくらいです。これだけ語れる作品があるというのはやはり羨ましいですね。

 友人も言っていたように、一応過去作品を観ていなくても、全く意味がわからない、というわけではなく、ある程度は飲み込んで観ることができました。まあ、エヴァ好きの人の解説はどこかで必要だとは思いますが…

 エヴァのいる世界にちょっと立ち寄った私も、エヴァのない世界に戻ろうと思います。ありがとうございました。

うちの犬が旅立った

 うちの犬が亡くなりました。もう少しで15歳だったのですが、迎えることができませんでした。

 4,5年前くらいから、椅子やソファにジャンプで登れなくなって、老いかな~なんて言ってましたが、数年前から少しの段差も上り下りできなくなり、去年にはついに立てなくなっていました。それでも、立たせてあげれば歩けましたし、まだもう少しは生きるだろう、なんて、安易に考えていました。

 

 とはいえ、数年前から循環器系が悪くて、薬を飲んでいて、舌の感じがチアノーゼ気味だったので、何となく終わりを感じてはいました。この日が来た時のために、悲しまないように、ここ最近は感情移入しないようにしていましたが、いざこうなるとやっぱりどうしようもなく悲しいです。

 

 今までのことを振り返って文字に起こそうとも考えましたが、あまりに虚しくて途中でやめました。

 

 日曜日で動物病院も空いておらず、ただ最期を見守ることしかできませんでした。本当に電気がふっと消えたように眠っていったので、苦しんでないといいな、って思います。

 

 明日から嫌だなぁ

 

 

中学で囲碁将棋部を衰退させた男

 私は以前将棋動画を上げていました。よくないネットミームがマシマシの動画なので、あえてここで掲載はしませんが。

 その動画の中でこんなコメントがありました。

 

「将棋部だったのに、この実力って…」

 

 正直、将棋動画を上げる人の中では、実力は下位層であることは間違いないです。実力があるなら、よくないネットミームに頼る必要ないですし。

 

 でも、部活やっているなら強いに決まっている、って意見は、言われてみればそうだな、って気づきました。

 

 ではとりあえず、私の中学の将棋部の話を聴いてください。

 

 小学生の時、一時期、友達の間で将棋がブームになったことがありました。学校に将棋盤が置いてあって、休み時間に遊ぶことが許可されていたのです。ゲームに飢えている小学生にとっては、将棋が至高の娯楽でした。

 その後、中学に進学し、部活動を選択する4月、そうした小学生のころの思い出から将棋部を見学することにしました。

 

 

新歓にて

 学校の奥にある、将棋部の部室を訪れると、運動部特有のガツガツした勧誘とは違って、部員同士で

 

(おい…お前行けよw)(いや、お前がいけよww)

 

みたいな、新入生置き去りの対応をされた後に、ようやく部員と将棋を指すことになりました。

 

 相手は2年生の方でした。小学校のころに指していた将棋なんて、定跡なんてものはない、飛車と香車を縦に並べるロケット戦法が最強!というレベルの世界だったので、大したものではなかったのですが、その対局で何故か先輩に勝ってしまいました。

 

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ロケット戦法

 

 

 …皆さんは「いやいや、新入生へのサービスで手加減したんでしょ?」って思ったでしょう。私も皆さんと同じ立場ならそう思いますよ。

 

 しかし、詰みまで持っていったところで、「あ、勝った」と思い、先輩の方を見ると

 

 泣いていました。

 

 どうやら本気で指していたみたいです。もし、サービスだったとしても、かなり引きました。

 まあでも、行く当てもなかったし、勝って気持ちよかったし、女の先輩がかわいかったので、囲碁将棋部に入部しました。

 

 

部長になる

 将棋部って普通どんな活動するんでしょうか?私のところは、暇そうな人を見つけて何となく将棋やります?って聞いて、何となく指す感じでした。

 陰キャだった私は先輩に声をかける勇気もなく、ほとんど同期や後輩としか指していなかった気がします。しかも、2人しかいない同期も結構休みがちだったので、正直、1年生から2年生前半までの記憶がほとんどありません。割愛します。

 

 私の中学校は、文化部の3年生は文化祭で引退、という決まりでした。

 文化祭の翌日、早めに来て将棋盤などを準備していたところに、可愛い先輩がひょこっとやってきて、

「次の部長は、赤と青くんね!じゃ!」

とだけ言い残して去っていきました。独りの部室に「え~~」という声だけがこだましました。ラノベみたいな展開ですね。

 

 

兆し

 そんなこんなで部長になったのですが、その時、私は生徒会に所属していたので、あまり部活に行くことができませんでした。さすがに部活の体裁は保ちたいので、同期2人はちゃんと来るように説得して、部活を任せることにしました。

 

 久しぶりに部活に顔を出すと、部員同士がわいわい将棋盤に向き合って話しています。ちゃんとやってるじゃん、と思いながら近づくと何やら様子がおかしいです。不真面目な同期が私に気づいて話しかけてきました。

 

 「あ、お前もやる?戦場の絆

 

 うーん、ちょっと意味がわかりませんでした。戦場の絆っていうのは、たしかゲーセンにあるガンダムのゲームのはずです。

 

 話を聴くと、当時、戦場の絆にハマっていた彼は、どうしても学校でもやりたくなって、将棋盤と駒で再現したとのことでした。

 その話を聴いてもなお、ちょっと何を言っているのかわかりませんでした。

 

 しかし、私も「まあ、これも考える力は養われるのか…?」というわけのわからない思考に陥ったせいでこれを良しとしてしまいました。バカですね~。

 

 

決死の勧誘

 3年生の4月、何とか部活に活気を取り戻そうと、部活の勧誘を頑張ることにしました。

 

 噂によると、小学生の時に将棋道場に所属していた人が入学してくるらしいのです。その人はもちろん、たくさん部員を入れたら、部活も良くなっていくだろう、と思っていました。

 

 そのためには、何かいつもの勧誘と違うことをしたい。そこで至ったのが、マスコット作成でした。

 

 部室に大量に余っていた段ボールでしこしこと工作をして、頭が「王将」の形をした、将棋ロボ風のマスコットキャラ『将棋マン』を作りました。

 


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将棋マン(画像はイメージです)

 

 そして、将棋マンで放課後に詰将棋の問題を掲げながら宣伝して練り歩くことにしたのです(後輩にやらせました)。

 

 しかし、マスコットキャラの姿になったとはいえ、文化部特有のぐいぐい行けない感じが未だに残っていたため、将棋マンは『なんか放課後になると現れる、段ボールをまとって校内を徘徊するやつ』という奇妙な存在になってしまいました。

 

 そんな姿が滑稽でからかいたかったのでしょう。ある日、視界不良な将棋マンを後ろから押して階段から突き落とす事件が発生してしまいました。

 

 幸い中の人にケガはありませんでしたが、マスコット活動は停止となり、勧誘も微妙な結果に終わりました。将棋道場出身の新入生は陸上部に入部しました。

 

 

瓦解

 勧誘の後、生徒会活動の方も新年度で忙しかったので、ロクに活動にいっていませんでした。

 

 ある日のこと、生徒会室で作業をしていたら、顧問の先生に呼ばれたので、部室に行くと、部室になぜかガラスの破片が落ちていました。

 「戦場の絆」が白熱して騒いで走り回っていたら転んで、手に持っていたものが棚のガラスにぶつかって割れてしまったそうです。

 

 なんで将棋部でガラスが割れちゃうんですか?

 

 

終わり

 文化部の3年生は、文化祭まで部活は続けると先ほど書きましたが、生徒会が一番忙しくなるのは文化祭の準備の時です。そのため、ますます将棋部に顔を出すことが少なくなっていきました。

 

 ちょっと時間が空いたので部活に顔を出すと、電気は付いているのに、全然人の姿が見えません。何事だと思い、部室に入ると、部室の隅で部員二人がトランプをしていました。

 

 将棋の駒を使って辛うじて将棋っぽいことをしていた「戦場の絆」から、もはやトランプで遊ぶことがメインになって、さらにどんどん部員も来なくてなっていたのです。

 

 あー終わってるわ、この部活~。さも他人事のように感じながら、特に将棋が強くなることもなく、私は部活を引退しました。おっつおっつ。

家族とLINEとアキレス腱

 私が高校1年生の時の話です。テスト期間だったため、放課後に部活の友達4人くらいと、図書室で勉強をしていました。ガリガリ勉強を進めていると、メールが届きました。普段の連絡手段はもっぱらLINEだったので、何だろうかと思いながら、スマホを見ると、母から家族への一斉送信メールでした。

 

  アキレス腱を切ってしまいました。痛い(´;ω;`)

 

 余りに驚いて、図書室の中でえっ!?と声を出ました。状況が飲み込めません。とりあえず、友達に事情を説明し、一旦家に帰ることにしました。

 

 

 誰もいない家に帰ると、不可解な光景が広がっていました。

 

入力がなく真っ暗な状態で電源の入っているテレビ。

 開けっ放しの引き出しと、床に散乱している衣服や書類。

  濡れた洗濯物の入っている洗濯カゴと、片方だけ干されている靴下。

 

 どういう状況だ?何が何やらわかりません。

 とりあえずテレビを消して、洗濯物を干していると、程なくして、学校や仕事を早退した姉と父親が帰ってきました。一旦、家のことは私と姉に任せ、父が病院に行くことになりました。

 

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 ところで、話は全く変わるんですが、2013年ぐらいの当時、『イージードゥダンササイズ』が流行っていたのを覚えていますか?1993年にリリースされたEZ DO DANCEを始めとしたTRFの大ヒット曲たちでダンスしながら運動しよう、っていうやつですね。昔、小室哲哉に魅了されていた大人の女性たちに割と流行っていましたね。

 

 話は戻るんですが、それをうちの母親もやっていたんですよ。別に太ってないんですけどね。頑張って家事の合間にやっていたらしいんですよ。その時は、洗濯機を回している時でした。

 

 バン!

 

 後ろからバッドで足首を殴られたような衝撃が来たその瞬間、足に力が入らなくなり、立てなくなりました。

 

 家には、母一人です。母は床を這いながら、電話口にたどり着き、電話をかけました。

 タクシー会社に。

 

 タクシーが来るまでの間、テレビを消し(たと思い)、何とか引き出しから、病院に行く用の服と、保険証を漁り出しました。

 

 その時、洗濯機が洗濯終わりのアラームを鳴らしました。洗濯物を取り込まないとシワになってしまう。そう思った母は、洗濯機から洗濯カゴへ洗濯物を移し、洗濯物を干そう……とするも、あまりに激痛が走ったため、靴下片方だけで断念したところで、タクシーが来て、近くの病院へと向かったそうです。

 

 これが不可解の光景の顛末でした。

 

 そこまでして家事を遂行しようとして、自力で病院に行こうとする母に対して、さまざまな方向で「やばい」という感情を抱きました。

 

 

 父が病院から帰ってきた後、母は入院し、手術を行うことになったということが知らされました。

 母が入院している間、私と姉と父で家事を分担していましたが、その際のこまごまとした連絡をする上で、メールでは煩わしくなってきました。この時に、家族のLINEグループを作ることになったのです。

 

 私は、家族LINEのグループ名を設定しました。

 

 

「アキレス腱」と。

アメーバピグでストーカーに遭遇した話

 1990年代生まれは、時間の有り余っている学生時代にちょうどインターネットの成長期~全盛期を味わうことのできた非常においしい世代だと思います。動画もほとんど不便なくみられましたし、商売っ気も過度に介入していない、娯楽として楽しむには最適な時期だったのではないでしょうか。

 

 しかし、インターネットが広く浸透し始めることで、さまざまなトラブルが発生したのもこの時期からでしょう。そんな中の出来事の1つに私も遭遇しました。

 

 中学1年生の時、友達に誘われて、アメーバピグを始めました。アメーバピグというのは、自分好みのアバターを作って、チャットをしたり、部屋のインテリアやファッションに凝ったり、ゲームをしたりして交流できるサービスです。残念ながら2019年12月にサービスは終了してしまいました。

 

 当時はまだスマホはもちろん、Twitterも一般的ではなく、自己表現の場といえばブログ、という時代でした。パソコンにある程度なじんでいる人は大体amebaブログのアカウントを持っていましたが、それ以上にアメーバピグの人気はすさまじく、アメーバピグを始めるためにアカウントを作る人も少なくありませんでした。

 

 アメーバピグで、〇〇中学校□年△組というタイトルで自分たちが入室できる部屋を作って、夜に楽しくクラスメイトでチャットをしていました。

 

 そんなある日、女友達Aがその部屋でこんなことを相談してきました。

「自分の部屋に気持ち悪い奴が来て困っている。」

 

 いったいどんな奴だろう、と怖いもの見たさにAのアメーバピグ上の部屋を訪れました。

 ストーカーは、Aの彼氏面をして変態なコメントをしている男でした。今考えると面白半分にストーカーしている、という感じだったと思います。

荒らしは無視するに限るのですが、当時の私たちはそういうスルースキルは皆無だったので、裏であれこれ相談しながら論破して追い返そうと必死にレスバしていました。こんなに反応してもらえたら荒らし冥利に尽きるという感じでしょう。

 それで終われば、単に中学のちょっとイタい思い出のはずでした。

 

 

 ある時、Aのもとにお届け物が来ました。ネット上ではなく、現実の家に。

 

 中には使用済みのコンドームと手紙が入っていました。あまりの衝撃に中もロクに見ずにすぐ捨てたそうです。宛名も書かれていないそのお届け物は、ストーカー男が直接届けに来ていたようです。男は隣町に住む中学3年生でした。

 

 ネット上のお遊びのつもりが、事態は深刻になってしまいました。ピグ上でのストーキングも止みません。もちろん、Aは警察に相談しましたが、そこまで取り合ってはもらえず、周辺のパトロールを強化する程度でした。

 

 正直、ネット弁慶の私はここで怖くなって、逃げてしまったため、詳細はよくわかりません。それから、Aを守る!とナイト気取りでAと付き合いだした人もいますし、自警団かのように実際に会って懲らしめようと現実で会おうとした人たちもいたみたいです(実際にはお互いに待ち合わせ場所に現れなかったらしい)。

 

 

 しかし、急転直下、この件の終わりは突然でした。このストーカーとは全く関係ないところで、同級生の悪口をブログに書くというトラブルが起き、そのトラブルが教師の耳に入り、生徒全員のブログ禁止が言い渡されました。このトラブルに関係なく、ブログをやっている生徒たちがパソコン室に呼び出されて、その場でブログを削除させられたのです。もちろん私もです。

 

 ピグ上で関わることもできなくなり、現実で来ていたストーカーも受験の時期になると家には来なくなり、この件は自然消滅しました。アメーバピグが中学生以下に規制がかかったのは、この件から1年も経たなかった頃です。おそらくこんなトラブルがあちこちで相次いだのでしょう。

 

 結局、実害はなく、無事に終わったのですが、1つだけ謎があります。なぜ、ストーカー男はAの家を特定できたのでしょうか?

 

 

 Aの住所を知っているこちら側の人間が、ストーカー男にバラさない限り、わからないはずですが……。

 

 

 

 

親知らずの抜歯を抜いてきて思ったこと、食事に関する見解

 最近、ホテル暮らしでいい想いをした記事を書いたばかりなんですが、そこから一転地獄を味わうこととなりました。親知らずの抜歯です。こちらもあんまり経験しないことだと思うので、今後同じ境遇の人のために残しておきたいと思います。

 また、抜いた後の食事についても掘り下げてみました。

 ちなみにわかるひとに伝えると、下顎埋伏智歯抜歯術です。

抜歯のイラスト

 

流れ

歯科医院で診断してもらう→歯科医院で抜けないとなったら、大学病院などに紹介状を書いてもらう→大学病院にて小手術で抜歯→1週間程度過ぎたら抜糸

 

診断

 これまで歯医者に通うこともない、歯のトラブルもない人生でした。しかし、大学生になって1つ気になることがありました。奥歯にものが詰まった時に異常に取りにくいことです。普通は自然に取れると思うんですが、なかなか取れない。

 そこで何とか取ろうとつまようじを入れた時に何かがおかしいことに気づきました。つまようじの感触的に、親知らずの側面がへこんでいる?ような気がしたのです。

 

 よくよく見てみると、どうやら親知らずが横に生えているようです。幸い、痛いとか虫歯とかはないんですが、社会人になってからトラブルになるよりは、学生で予定に融通の利くうちに抜いたほうがいいだろう、と思い、歯医者に行くことにしました。

 

 …と、決心してから重い腰が上がらず2年が経ってしまい、気づけばゆっくりできる最後の長期休暇になってしまったため、焦って近くの歯科医院へ行きました。予め調べて歯科医院では抜けない親知らずなのはわかっていましたが、紹介状を書いてもらうためには経由する必要があります。

 レントゲンとCTを取ってもらうとこんな感じになっていました。

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 見事に横でした。奥歯にダイレクトアタックです。ここまでは予想の範疇だったのですが、厄介だったのが、親知らずの歯根部(根っこ)が下顎管に触れていたことです。

 下顎管というのは、顎の骨の中を走っている構造物で、中には神経や血管が走っているというデリケートなものです。それが近くにあったら抜くときに邪魔なのは想像できるでしょう。

 

「これは結構辛い手術になると思うよ」と歯医者さんに言われて、「あ、もうやめたい」と心の中では叫んでいましたが後に引けなかったので、そのまま突っ切ることにして、紹介状を書いてもらいました。

 ちなみに、これまで歯のトラブルの無い人生だと思っていましたが、しれっと虫歯も見つかってしまいました。大したものじゃなかったのですぐ治してもらいましたが、歯医者行ったことない人も気を付けたほうがいいと思います。

 

手術の予約

 歯科医院に行った数週間後に、紹介状を持って大学病院に行きました。初めて患者として大学病院に行きましたが、こんなに待たされるものなんですね。非常に暇でした。

 ようやく外来に呼ばれて、診察されました。レントゲンやCTの結果などを見てもらって、手術予定日を設定します。

 

 先生には軽く怒られたのですが、こういう緊急性のない手術は、かなり前もって決めるみたいですね。正直1ヶ月あればなんとかなるだろ、って楽観的に思っていましたが、少し予定をオーバーしてしまいました。むしろ何とか予定を詰め込んでくれた先生に頭が上がらないです。

 

 これから親知らず抜こうかな~って、思っている人は、まず長期休暇の間に、大学病院に行って、その次の長期休暇の日付に手術を予約した方が融通が利きます。

 

 ここまでやってようやく手術の準備が整いました。ちなみに、ここまでの文章は手術前日に書いています。正直怖いです。明日からまともに続きを書けるのでしょうか。

 

手術当日

 当日に大学病院に行き、診察室で抜歯します。経験がないのでわかりませんが、多分普段の抜歯より多少仰々しくなるだけで基本は同じでしょう。ただ、埋まっている歯はスポンと抜けるわけもないので、歯茎を切開して、歯を砕きます。まあ、麻酔がちゃんと効いているので手術中はほとんど痛くないです。麻酔の注射の時がピークでしたね。

 

 手術が終わりました。軽く口をゆすいだら、麻酔のせいで片頬の感覚が無いせいで口から水が漏れてびっくり。手術後も切った歯ぐきから出血しているのでガーゼを30分くらい噛んでおきます。直後は麻酔が聞いているので、痛さはほぼありません。

 

 麻酔が切れたのは2、3時間後くらいでしょうか。結構な痛さが押し寄せます。痛さとしては、小学生のころ、握力の強い友達がいたずらで手を強く握ってきた時くらいの痛さです。例えが下手ですね。まあ、痛すぎて他の作業ができない、というほどの痛さではありませんでした。えー思ったよりは楽だな、と思っていましたよ。

 

 しかし、本当に辛いのは、食事でした。口を動かさざるを得ないので、痛みが7割増し位になるんですね。この日の夕飯は、弁当とサラダだったのですが、痛すぎて咀嚼が取れませんでした。抜いてない方の奥歯で噛めば楽なので、それを駆使しつつ、めちゃくちゃゆっくり食べていました。食事をやめようかと何度もへこたれるくらいの痛みです。

 

 食後は処方された痛み止めを飲み、痛みはかなり収まりました。寝ている時も痛さで目が覚めることはなかったのですが、運がいい方だったのかもしれません。

 

術後1日目~

 翌日からもそれなりに痛みは続きました。例えるなら厄介な口内炎~軽めの偏頭痛くらいの痛みでした。

 めっちゃ痛いわけではないですが、ずっとこの痛みがあるのはなかなかストレスでした。ちなみに湯船につかると血流がよくなって痛みが強くなるので、長風呂はやめといた方がいいですね。

 

 3,4日経つと痛みも弱まって、さして問題もなくなりました。抜糸をするまでは違和感はありますし、歯磨きはそうとうやりづらいですが。

 

食事について これはイケる、これは痛い

 これから親知らずを抜く人のために、どういう食べ物が痛くなかったか、痛かったかをここに書き残して終わります。

 × 肉、魚

 よく噛まないと飲み込めないので、これは結構痛いです。口の中でとろける~みたいな上質な肉や魚ならいいのかもしれませんが、こんな時に食ってもおいしさ半減なのでやめたほうがいいと思います。

 △ 野菜

 野菜もよく噛まないといけないとは思いますが、前歯で少しずつ噛めるような葉物であれば、割と痛くないです。

 △ 白米・パン

 主食系は割と噛むので微妙ですが、米はおかゆやお茶漬けなどでやわらかくすればイケます。パンもちぎりながらちまちま食べましょう。

 〇 果物

 前歯で噛めますし、やわらかいのでアリ。熱くないのもありがたいですね。

 × お菓子

 硬いものは痛くて無理なのは当たり前なのですが、チョコなどやわらかいものでも、食べかすが傷口の方に行ってしまうと、歯磨きが痛くて満足にできないので、取り除くのが困難です。やめた方がいいでしょう。

 × グラノーラ

 結構噛みますし、牛乳等でやわらかくしてもお菓子同様、食べかすが傷口に行くとめんどいです。

 〇 アイス

 どうしても甘いものが食べたいならアイスがいいです。冷たいのでダメージが低いですし、溶けるので歯への負担も少ないです。ちなみに井村屋のあずきバーだけはやめておいた方がいいと思います。

 〇 ゼリー

 一番おすすめです。いざという時のためにウィダーinゼリーとかを何個か買っておいた方がいいです。

 

 

 こんなところです。皆さんの参考になれば幸いです。もう片方を抜いた時にわかった事実があれば追記します。