赤と青のえんぴつ

分野にこだわらず、気になったことについて机上の空論を繰り広げたい。

親知らずの抜歯を抜いてきて思ったこと、食事に関する見解

 最近、ホテル暮らしでいい想いをした記事を書いたばかりなんですが、そこから一転地獄を味わうこととなりました。親知らずの抜歯です。こちらもあんまり経験しないことだと思うので、今後同じ境遇の人のために残しておきたいと思います。

 また、抜いた後の食事についても掘り下げてみました。

 ちなみにわかるひとに伝えると、下顎埋伏智歯抜歯術です。

抜歯のイラスト

 

流れ

歯科医院で診断してもらう→歯科医院で抜けないとなったら、大学病院などに紹介状を書いてもらう→大学病院にて小手術で抜歯→1週間程度過ぎたら抜糸

 

診断

 これまで歯医者に通うこともない、歯のトラブルもない人生でした。しかし、大学生になって1つ気になることがありました。奥歯にものが詰まった時に異常に取りにくいことです。普通は自然に取れると思うんですが、なかなか取れない。

 そこで何とか取ろうとつまようじを入れた時に何かがおかしいことに気づきました。つまようじの感触的に、親知らずの側面がへこんでいる?ような気がしたのです。

 

 よくよく見てみると、どうやら親知らずが横に生えているようです。幸い、痛いとか虫歯とかはないんですが、社会人になってからトラブルになるよりは、学生で予定に融通の利くうちに抜いたほうがいいだろう、と思い、歯医者に行くことにしました。

 

 …と、決心してから重い腰が上がらず2年が経ってしまい、気づけばゆっくりできる最後の長期休暇になってしまったため、焦って近くの歯科医院へ行きました。予め調べて歯科医院では抜けない親知らずなのはわかっていましたが、紹介状を書いてもらうためには経由する必要があります。

 レントゲンとCTを取ってもらうとこんな感じになっていました。

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 見事に横でした。奥歯にダイレクトアタックです。ここまでは予想の範疇だったのですが、厄介だったのが、親知らずの歯根部(根っこ)が下顎管に触れていたことです。

 下顎管というのは、顎の骨の中を走っている構造物で、中には神経や血管が走っているというデリケートなものです。それが近くにあったら抜くときに邪魔なのは想像できるでしょう。

 

「これは結構辛い手術になると思うよ」と歯医者さんに言われて、「あ、もうやめたい」と心の中では叫んでいましたが後に引けなかったので、そのまま突っ切ることにして、紹介状を書いてもらいました。

 ちなみに、これまで歯のトラブルの無い人生だと思っていましたが、しれっと虫歯も見つかってしまいました。大したものじゃなかったのですぐ治してもらいましたが、歯医者行ったことない人も気を付けたほうがいいと思います。

 

手術の予約

 歯科医院に行った数週間後に、紹介状を持って大学病院に行きました。初めて患者として大学病院に行きましたが、こんなに待たされるものなんですね。非常に暇でした。

 ようやく外来に呼ばれて、診察されました。レントゲンやCTの結果などを見てもらって、手術予定日を設定します。

 

 先生には軽く怒られたのですが、こういう緊急性のない手術は、かなり前もって決めるみたいですね。正直1ヶ月あればなんとかなるだろ、って楽観的に思っていましたが、少し予定をオーバーしてしまいました。むしろ何とか予定を詰め込んでくれた先生に頭が上がらないです。

 

 これから親知らず抜こうかな~って、思っている人は、まず長期休暇の間に、大学病院に行って、その次の長期休暇の日付に手術を予約した方が融通が利きます。

 

 ここまでやってようやく手術の準備が整いました。ちなみに、ここまでの文章は手術前日に書いています。正直怖いです。明日からまともに続きを書けるのでしょうか。

 

手術当日

 当日に大学病院に行き、診察室で抜歯します。経験がないのでわかりませんが、多分普段の抜歯より多少仰々しくなるだけで基本は同じでしょう。ただ、埋まっている歯はスポンと抜けるわけもないので、歯茎を切開して、歯を砕きます。まあ、麻酔がちゃんと効いているので手術中はほとんど痛くないです。麻酔の注射の時がピークでしたね。

 

 手術が終わりました。軽く口をゆすいだら、麻酔のせいで片頬の感覚が無いせいで口から水が漏れてびっくり。手術後も切った歯ぐきから出血しているのでガーゼを30分くらい噛んでおきます。直後は麻酔が聞いているので、痛さはほぼありません。

 

 麻酔が切れたのは2、3時間後くらいでしょうか。結構な痛さが押し寄せます。痛さとしては、小学生のころ、握力の強い友達がいたずらで手を強く握ってきた時くらいの痛さです。例えが下手ですね。まあ、痛すぎて他の作業ができない、というほどの痛さではありませんでした。えー思ったよりは楽だな、と思っていましたよ。

 

 しかし、本当に辛いのは、食事でした。口を動かさざるを得ないので、痛みが7割増し位になるんですね。この日の夕飯は、弁当とサラダだったのですが、痛すぎて咀嚼が取れませんでした。抜いてない方の奥歯で噛めば楽なので、それを駆使しつつ、めちゃくちゃゆっくり食べていました。食事をやめようかと何度もへこたれるくらいの痛みです。

 

 食後は処方された痛み止めを飲み、痛みはかなり収まりました。寝ている時も痛さで目が覚めることはなかったのですが、運がいい方だったのかもしれません。

 

術後1日目~

 翌日からもそれなりに痛みは続きました。例えるなら厄介な口内炎~軽めの偏頭痛くらいの痛みでした。

 めっちゃ痛いわけではないですが、ずっとこの痛みがあるのはなかなかストレスでした。ちなみに湯船につかると血流がよくなって痛みが強くなるので、長風呂はやめといた方がいいですね。

 

 3,4日経つと痛みも弱まって、さして問題もなくなりました。抜糸をするまでは違和感はありますし、歯磨きはそうとうやりづらいですが。

 

食事について これはイケる、これは痛い

 これから親知らずを抜く人のために、どういう食べ物が痛くなかったか、痛かったかをここに書き残して終わります。

 × 肉、魚

 よく噛まないと飲み込めないので、これは結構痛いです。口の中でとろける~みたいな上質な肉や魚ならいいのかもしれませんが、こんな時に食ってもおいしさ半減なのでやめたほうがいいと思います。

 △ 野菜

 野菜もよく噛まないといけないとは思いますが、前歯で少しずつ噛めるような葉物であれば、割と痛くないです。

 △ 白米・パン

 主食系は割と噛むので微妙ですが、米はおかゆやお茶漬けなどでやわらかくすればイケます。パンもちぎりながらちまちま食べましょう。

 〇 果物

 前歯で噛めますし、やわらかいのでアリ。熱くないのもありがたいですね。

 × お菓子

 硬いものは痛くて無理なのは当たり前なのですが、チョコなどやわらかいものでも、食べかすが傷口の方に行ってしまうと、歯磨きが痛くて満足にできないので、取り除くのが困難です。やめた方がいいでしょう。

 × グラノーラ

 結構噛みますし、牛乳等でやわらかくしてもお菓子同様、食べかすが傷口に行くとめんどいです。

 〇 アイス

 どうしても甘いものが食べたいならアイスがいいです。冷たいのでダメージが低いですし、溶けるので歯への負担も少ないです。ちなみに井村屋のあずきバーだけはやめておいた方がいいと思います。

 〇 ゼリー

 一番おすすめです。いざという時のためにウィダーinゼリーとかを何個か買っておいた方がいいです。

 

 

 こんなところです。皆さんの参考になれば幸いです。もう片方を抜いた時にわかった事実があれば追記します。