赤と青のえんぴつ

分野にこだわらず、気になったことについて机上の空論を繰り広げたい。

【おこづかい稼ぎ】「クァンダ 先生」のシステム、実際の使用感について

クァンダというアプリについて

 クァンダとは問題を写真で撮ると、自動で類似問題とその解答を表示してくれるアプリである。もちろん、あらゆるすべての問題の解答を提示できるわけではない。

 しかし、アプリが解答を持ち合わせていない場合でも、有料アイテムのコインを用いて「先生」に個人チャットで解答を求めることができる。

 これがクァンダの仕組みである。生徒側としてこのアプリを使ったことはないのだが、生徒側のアプリとしては画期的で便利なものだとは思う。本当に本人のためになるのかは別として。

 

クァンダ先生とは?

 今回のメインはその「先生」側のアプリである。先生として答えることでおこづかいが稼げるアプリが「クァンダ 先生」だ。

 先生側として使ってみた感想と2019年11月時点でのざっくりとした相場を話したい。

※注意:先生になるには、学生証を提示して学歴の審査に通る必要があります

 あらためて、先生側でアプリのシステムについて説明をする。アプリ側が解けなかった問題は、クァンダ先生のアプリで問題一覧として表示される。その中から問題を選択して解くと、生徒がアプリに払ったコインを先生がもらうことができる。先生側はそのコインをAmazonギフトやPayPalなどに換金できる。これが、おこづかい稼ぎである。

 ただし、先生側は問題を見るのにコインが必要だし、問題を解くときに預け金としてコインを払う("解き終えたら"返却される)。簡単な問題だけを選んで答える、というのを防ぐためである。そして、このコインは該当の問題に積み立てられる。つまり、皆がスルーしたり、解くのを断念したりした問題はたくさん積み立てられて、報酬のコインが多くなるということだ。

 換金レートは54000コインで1000円(2020年現在)。問題1問の最初の報酬は中学レベルだと2500コインからレベルと共に上がっていき、高3レベルだと5000コインからスタートで先ほどの積み立てがプラスされていると思われる。ざっくりとした予想ではあるが。

 

実際どのくらいの難易度なの?

 どれくらい難しいかと言われると、全部が全部難問というわけではない。報酬5000コイン前後の問題は、教科書傍用問題レベルからセンターレベルが主で、二次試験基礎レベルのものもちょっと見られる、くらいだろうか。報酬7000コインレベルだと、見られるのは、二次試験の基本レベルのものばかりになってくる。報酬10000コインレベルだと、旧帝大の二次レベルが多い。

 ちなみに、報酬20000コインを超えるものはほとんど地雷である。問題がめちゃくちゃ難しい(超難関大レベル以上かも)、問題に不備がある、という可能性以外にも、生徒が地雷であることもある。

 往々にして、この手のアプリでは先生にマウントを取りたい、という生徒が現れるもので、自作の難しい問題を出して、先生に厳密な解答を求め、ダメだったら拒否(報酬を渡さない)ということが発生する。また、よくわからないで拒否しまくる生徒もいる。20000コイン以上はたとえ頭がどれほど良かったとしても、地雷の生徒を避ける意味でも答えないのが得策である。

 ここで、必ずしもコインが多いから難しいわけではない、ということには言及しておきたい。報酬のコインが積み立てられる条件は「他の先生がスルーしたか、解くのを断念したか」による、と前述したが、問題が難しい時以外でも、問題数が多い場合は他の先生はスルーしたり、解くのを断念したりすることが多い。その場合は、センターレベルでも10000コインということも結構ある。

 また、難しい問題でも、どこかの大学の過去問なら解答がネットに載っているケースもある。問題文の最後に(○○大 16)などと書いていたらそれを調べればいいし、書いてなくても問題文を調べれば出てくることもある。

 

どれくらい稼げるか?

 最後にどれくらい稼げるのか、を大雑把に書く。あれこれと、システムや、問題難易度を話していたが、こればっかりは実際に使ってみないと実感しにくいので、何問解いて、どれくらい稼いだのかを話した方がわかりやすいだろう。

 私自身は、どんな教科でもばっちこい、というわけにもいかず、数物化の問題に絞って解いていた。旧帝大以上のレベルは、得意分野だったり、過去問で答えが載ってたりしてない限り解答していない。基本的には教科書傍用問題〜地方国公立二次をちまちま解いていた。

 その結果、100問解いて10000円程度稼いだ。1問100円と考えると、なんとも言えない感じではあるが、アンケートに答えるなどの他のおこづかい稼ぎのアプリなどよりは割はいいかな、という印象である。また、頭が良ければ良いほど、高い報酬の問題ばかり解けるし、1問解くのに労力は要らないので、もっと効率はいいのだろう。

 

 参考までに!

 

※2020年5月10日 補足

 このサイトを検索でたどり着いた人が居るみたいで、非常にありがたい限りです。正直最近はあまり先生になることが減ってしまったのですが、現在の状況について軽くご報告します。

 昨今のウイルス騒動によって外でのバイトが減った影響で、どうやら、稼ぎに困った学生たちが、クァンダ先生を始めているようです。この記事のアクセスが増えているのもおそらくそれが影響しているのでしょう。

 しかし、先生が増えたことによる影響でパイの奪い合いが発生してしまって、プールされる質問が極端に減っているようです。課題が大量に出されることで、質問の数が増えることも多少は期待していたのですが、生徒側のアプリの仕様上、一人で大量に質問をすることは難しいため、先生側ほどあまり増加していないというのが現状でしょう。

 そのため、以前のように一か月で1万円は非常に厳しい状況になっています。